ロシアの飛び地であるカリーニングラードは、ポーランドの北、
リトアニアの南西に位置しており、ヨーロッパからでも手軽にアクセスできます。
2022年2月24日以降はロシアからヨーロッパへの移動が
難しくなっている部分もあるとはいえ、
2023年8月23日時点の段階においては、
まだヨーロッパとカリーニングラード間の移動手段は残っています。
※英語で検索しても出てこないケースが多いです。
基本的には現地でチケットを探して購入することになります。
ただし、外務省が危険度レベル3の「渡航中止勧告」を出している地域なので、
あくまでも自己責任でロシアへの旅を行ってください。
出典:外務省 海外安全ホームページ|ロシア 危険・スポット広域情報
現地在住者の意見としては、とくに治安の悪さを感じることはありません。
ただし、パスポートとイミグレカードは必携ですよ笑。
ヨーロッパからの観光旅行を考えている方やロシア語留学の候補地として
カリーニングラードの出入国情報が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
カリーニングラードに出入国するための移動手段
カリーニングラードに移動するための手段には、長距離バスや乗合タクシー、列車があります。
それぞれの移動手段の具体例を紹介します。
長距離バス
長距離バスは、最も一般的なカリーニングラード出入国方法です。
ポーランドのグダンスクやリトアニアのカウナス、
ビリニュス発着の長距離バスが利用できます。
グダンスク発のカリーニングラード着のバスは毎日発着している様子。
実際に、最近カリーニングラードを訪れた日本人の方は、
グダンスク〜カリーニングラード着の長距離バスで
カリーニングラードに来たと話していました。
移動時間も順調に行けば4時間前後となっており、
ポーランド国内を旅行するような感覚で到着できる距離です。
※参考までに、ワルシャワからグダンスクまではバスで約5時間の距離
ワルシャワ発の高速バスもあるという情報もありますが、
この情報がどこまで信頼できるのかは不明です。
例えば、今は運行していない国際バスの時刻表をGoogleが表示してくることもあるので、
自分の足を使って情報を取るしかありません。今の時代、珍しいですよね笑。
もし、どうしてもワルシャワから直接カリーニングラードに向かいたいなら、
ワルシャワのバスターミナルでチケットがあるかどうか確認してみましょう。
ただし、グダンスク発のバスチケットを現地で購入するのが確実です。
グダニスクからはカリーニングラード行きやミンスク行きの長距離バスが出ています。
グダニスク発カリーニングラード行きのバスが片道170ズロチ(約5,949円)でした。
※2023年7月7日時点の価格
また、カウナスやビリニュス発カリーニングラード行きのバスチケットを購入するのも手です。
ただし、記事の後半で紹介するように、
ポーランド入国時にはポーランドの労働ビザが求められるので、
出国時は自動的にリトアニア発のバス・列車に乗る必要があります。
列車(カリーニングラードーリトアニア間限定)
実はカリーニングラード-モスクワ間の国際列車は出ていますが、
ロシア人・ベラルーシ人以外は利用できない路線となっています。
ロシア国鉄に確認した結果、第三国(日本人が該当する)の市民に対しては、
この路線による通過は許可されていない旨のメールを受け取りました。
この路線はリトアニアやベラルーシを経由するルートであり、
トランジットビザ(ロシア人・ベラルーシ人のみに付与される)が必要になります。
国際列車は出ていますが、日本人は利用できないので注意しましょう。
乗り合いタクシー(難易度高め)
国境沿いの街で乗り合いタクシーを見つけて、価格交渉する手もあります。
ただし、交渉する必要があるので、旅の玄人向けの移動方法です。
※2022年2月24日以降、BlaBlacarなどの乗り合いタクシーサービスの多くは、
ロシア方面への交通手段の表示を禁止しているので、正確な情報がつかめません。
ただし、以前はカリーニングラード-グダンスク間の白タクが盛んに行き来していたことから、
グダンスクの鉄道駅前・バスターミナルなどで交渉すれば移動手段が見つかるかもしれません。
長距離バスが出ていない際の代替案として移動の選択肢に入れておきましょう。
直行便の飛行機(変態度高め)
実はカリーニングラードのフラブロボ空港からは、
トルコのアンタルヤ発着の直行便が出ています。
まあ、こんな変態ルートでカリーニングラードに向かう人はいないとは思いますが笑。
現地のロシア人ですら、安いモスクワ乗り継ぎ便を利用することがほとんどです。
片道で58,550ルーブル〜(約91,200円)と高価なので、
カリグラに行きたい!という確固たる信念のある方でなければ、利用はおすすめしません。
ただ一応飛行機でもアクセスできるということは、一応頭に入れておきましょう。
※2023年7月7日のレート1ルーブル=1.56円で計算
どうせトルコからロシアへ飛行機で向かうなら、
モスクワやサンクトペテルブルグがおすすめですよ。
【番外編】飛行機でロシア本土からカリーニングラードに行く
日本人がよく訪れるルートはモスクワ-サンクトペテルブルグですが、
旅程に余裕があればカリーニングラード行きの飛行機を利用することもできます。