カリーニングラードってどこ?ロシア最西端にある飛び地の謎に迫る

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どうも!寝るカズキです!(´∀`)✨

 

あなたは「カリーニングラード」という街について聞いたことはあるでしょうか?

ただでさえ珍しいロシアへの留学や観光を検討する際に、候補地にも挙がることすら少ない街。

 

地理的にヨーロッパの中心部に位置するこの飛び地は、

総人口が50万人以下のバルト海に面した小規模な沿海州です。

 

街の人口が約25万人いるのに対し、村の人口も同じ25万人規模となっており、

他の州と比較しても村で暮らす人口が相対的に多い点が、カリーニングラードの特徴だといえます。

出典:ロシア政府統計局|2023年1月1日付けの発表

 

余談ですがプーチン現大統領の元妻である

リュードミラ・プーチナ元夫人の出身地もカリーニングラードです。

寝るカズキ
寝るカズキ

この記事では、カリーニングラードで暮らす筆者が、

 

カリーニングラードに関する基本的な情報をまとめて紹介します。


 

カリーニングラードについて知っておきたい5つの基礎知識

基本情報

「カリーニングラード州」という特殊なロシアの領土について知るために、

まずは立地や歴史、交通手段などの基本情報を確認しましょう。

カリーニングラードはバルト三国・ポーランドに囲まれている

地図

カリーニングラードの位置関係。バルト三国・ポーランド・ベラルーシに囲まれる

カリーニングラードはバルト海に面したロシア連邦領の飛び地です。

飛び地とは、本国の領土から切り離された場所に存在する領土のこと。

地図を見てみると、バルト三国・ポーランド・ベラルーシによって領土が囲まれています。

 

ただし、カリーニングラード-モスクワ・サンクトペテルブルグ間で航空便が出ているので、

ロシア連邦本国の領土へのアクセスは確保されています。

 

ラトビアやリトアニア、ポーランド行きのバスも出ており、

以前は手軽にヨーロッパ方面へとバスで向かうことができました。

 

たとえば、下記のようなバスが出ています。

運転区間(国) 運転区間(都市)
カリーニングラード-ポーランド カリーニングラード-グダンスク

カリーニングラード-ワルシャワ

カリーニングラード-リトアニア カリーニングラード-リガ
カリーニングラード-ドイツ カリーニングラード-ベルリン

カリーニングラード-シュトゥットガルト

※運転スケジュールや運転経路が変更される可能性が高いです。要確認。

 

以前はチェコやスペイン、ウクライナ往復のバスも出ていましたが、

2023年6月時点で運行が停止されているようです。

 

チェコ発のカリーニングラード行きの高速バスに揺られて、

ぐったりして帰ってきたのが懐かしいですw。

カリーニングラードは元々ドイツ領だった!?

カリーニングラードは今でこそロシア領になっていますが、

第二次世界大戦後にロシアに割譲されるまではドイツ領でした。

 

ただ、実は数々の歴史が複雑に絡まった地域でして。。。

 

ドイツ騎士団によって古プロイセンの集落に街を建設

ドイツ騎士団国・プロイセン公国・東プロイセンの首都になる

ポーランド・ドイツ・ソ連と帰属する国家を何度も変えた歴史がある

 

第二次世界大戦でドイツがソ連に敗北して割譲されるまでは

「Кёнигсбе́рг(キョーニヒスベルグ)」と呼ばれていました。

 

ソ連への割譲後はソ連の革命家「ミハイル・カリーニン」の下の名前からとって、

「Калининград(カリーニングラード)」と命名されました。

 

このように、複雑の歴史があるカリーニングラードには、

プロイセン・ポーランド・ドイツ領時代の遺構が残り、

今ではロシア人らの一大観光名所となっています。

とくに有名な観光名所を挙げると、下記の通りです。

カント島:キョーニヒスベルグ大聖堂、イマニュエル・カントの霊廟、漁村を再現した街並み、クルーズ船

中心地:ソヴィエトの家、世界の大洋博物館、琥珀博物館

世界遺産:クルーシュー砂州(全長100キロにわたる砂州)
バルト海:スベトラゴルスク、バルティスク、ぜレノグラスク、インタールニィ(琥珀がとれる)地域など

中でもクルシュー砂州は、2,000年にユネスコの世界自然遺産に登録された観光名所

カリーニングラードを訪れたら絶対に足を運びたい自然遺産です。

 

寝るカズキ
寝るカズキ
バルト海も近いので、暑い時期の海水浴にもぴったりですよ。

琥珀や石油、天然ガスなどの天然資源が豊富

カリーニングラードは観光だけでなく、天然資源が豊富な州でもあります。

琥珀は世界シェアの9割以上を占め、石炭や石油、岩塩、ミネラルウォーター、

レンガの元となる粘土・長石も豊富にとれる土地柄です。

 

筆者の義父も某国営石油採掘会社で勤務しており、

現在のような状況でも、ポーランドやバルト三国に対して、

必要となる天然資源を輸出しているようです。

EUの商品がも多く見受けられる

カリーニングラードはヨーロッパの中心に位置している関係から、

近隣のEU諸国やベラルーシからの商品の輸入が盛んです。

 

カリーニングラード市街を歩いていると、

ベラルーシの食料品を売るお店や

EU圏のお菓子やビール、チーズを売るお店が見つかります。

 

カリーニングラード中央市場で食材を探すと、

EUのものも沢山見つけられて面白いですw。

 

割高ですが、ロシア本土で買うよりもはるかにリーズナブル。

EUの食料品を日常的に買うことができるのがメリットです。

タクシーやバスでらくらく移動できる

ロシア全般として言えることですが、交通料金が安くて便利です。

タクシーの初乗りで150円前後からで、バスなら40円くらいで乗り放題。

 

タクシーはYandex Go というアプリに電話番号を登録すれば、

GPS機能を活用して現在地までタクシーが来てくれます。

 

場所にもよりますが、10分もあればタクシーを呼べます。

 

バスやミニバス、マルシュルートカ(乗り合いバン)もあり、

バス停で行き先を確認して、乗る交通手段を決めます。

 

2GIS」というロシア版Google Mapのようなサービスを使えば、

現在地がわかるだけでなく、目的地まで向かうための交通手段を表示してくれます。

 

リアルタイムで使える交通手段を表示してくれるので、

いちいち交通手段を探す手間もかかりませんよ。

 

40円〜50円程度の料金で乗り放題なので、

節約派の人はタクシーよりもその他の交通手段ですね。

 

海に向かう場合は高速バスや電車も出ています。

所要時間1時間前後で片道200円くらいです。

 

寝るカズキ
寝るカズキ

このように、カリーニングラードの交通手段は安くて便利!

 

紹介したサービスを駆使して旅行を満喫してくださいね。

 

 

基本をおさえてカリーニングラードを旅してみては?

今回はカリーニングラードの基本的な情報を紹介しました。

 

カリーニングラードに渡航する予定のある方もない方も、

飛び地カリーニングラードに親近感を抱いてくれたのではないかなと思います。

 

今後もカリーニングラードの情報を発信していくのでお楽しみに!

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この記事を書いた人

カリーニングラードと中央アジア、日本を行ったり来たりしながら、
自由気ままに暮らしている美食家Webライターです。

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